ナツキが知人から映画のチケットを貰っているからと、
今日は映画を見る事になった。
それは、洋画のミステリー系の作品で、ほんのちょっぴり怖いけど、
終始飽きずに観られた。
映画館を出る頃には、18時を過ぎていて、
何か食べて帰ろうか、って事になった。
駅前はこの時間どこの店も一杯そうなので、
少し駅から離れようと歩く。
映画を観ながらもずっとナツキと手を繋いでいたからか、
どちらの汗か分からないけど、
少し、今も繋いだ手と手が湿っているのが分かる。
曲がり角を曲がった瞬間。
「あ、ナツキ」
向こうからこちらに歩いて来ている男性が、
ナツキを見てその表情を明るくした。
その男性はスーツ姿で、暑いからか上着は手に持っている。
年齢は、ナツキより少し上かな?って気がする。
それにしても、この人もけっこうカッコいい。
「ナツキ、知り合い?」
立ち止まり、その男性を見ているナツキに、そう声を掛けた。
「知らない」
ナツキは、そう言うけど。
「ナツキ、お前こんな所で何しての?
お前、店も住んでるのもこの辺りじゃねぇのに」
その人は、遠慮なく私達に近付いて来て、
私達の目の前で歩みを止めた。
「ナツキ、向こうはナツキの事スッゴク知ってるみたいだけど?」
今日は映画を見る事になった。
それは、洋画のミステリー系の作品で、ほんのちょっぴり怖いけど、
終始飽きずに観られた。
映画館を出る頃には、18時を過ぎていて、
何か食べて帰ろうか、って事になった。
駅前はこの時間どこの店も一杯そうなので、
少し駅から離れようと歩く。
映画を観ながらもずっとナツキと手を繋いでいたからか、
どちらの汗か分からないけど、
少し、今も繋いだ手と手が湿っているのが分かる。
曲がり角を曲がった瞬間。
「あ、ナツキ」
向こうからこちらに歩いて来ている男性が、
ナツキを見てその表情を明るくした。
その男性はスーツ姿で、暑いからか上着は手に持っている。
年齢は、ナツキより少し上かな?って気がする。
それにしても、この人もけっこうカッコいい。
「ナツキ、知り合い?」
立ち止まり、その男性を見ているナツキに、そう声を掛けた。
「知らない」
ナツキは、そう言うけど。
「ナツキ、お前こんな所で何しての?
お前、店も住んでるのもこの辺りじゃねぇのに」
その人は、遠慮なく私達に近付いて来て、
私達の目の前で歩みを止めた。
「ナツキ、向こうはナツキの事スッゴク知ってるみたいだけど?」