「けど、なんで私達にもそのナツキさんの事隠していたの?」


萌は少し咎めるような口調で、
麻耶も少し怒りながら、頷いている。



「え、なんか恥ずかしくて…」


そう言ったけど、
逆に親友の二人が好きな人とか彼氏が出来たとか、私に隠していたらそれって淋しいな、と思うから、

本当は、謝りたいかな。



「もし、そのナツキさんの事で何か困った事があれば、
私達に相談事してね」


麻耶のその言葉に頷くけど、

きっと、相談しないだろうな、と思った。



だって、本当はナツキには付き合えないって言われてるとか、
母親と関係のあったホストだとか。


そんな事、親友のこの子達に言えない。


絶対そんな男、辞めておけって言われる。