イルカショーが終わり水族館を出ても、
私達はまだ帰らず海の方へと歩いて行く
海が見たい、と言う私のワガママに、
ナツキは、じゃあ、とそのまま私を海の方へと連れて行ってくれる
砂浜はパンプスだと少し歩きにくくて、
それに気付いたナツキが私に合わせてゆっくりと歩いてくれる
「未央、こけないでよ」
「私がこけたら、ナツキも道連れだもんね」
私はそう言って、繋いでいる手にさらに力を込めた
もう9月も半ばだからか、浜辺には殆ど人が居ない
水族館から離れて行けば行く程、周りに誰も居なくなる
「疲れたから座らない?
未央も足痛いでしょ?」
「あ、うん」
履き慣れないヒールだからか、足が筋肉痛を感じていた
バレないように普通にしていたのに、ナツキはやっぱり鋭い
歩みを止め、ナツキは海を前にそのまま砂浜に座り込んだ
手を繋いでいるから、私も引っ張られるように座り込む



