白猫王子と俺様黒猫~猫神の嫁なんてお断りですっ!~

 昨日佐助を人間にしたときに近くにいたからなのか、佐助の事情については黒霧も一応分かっているみたいだ。


「うん、じゃあみんなで喜助を探しに行こう!」


 私がそう言うと神社を後にし、昨日華ちゃんと話した橋の方へと四人で向かった。





「あ、華がいる!」


 橋が見えるところまで四人で来たら、佐助が橋の方を指さして言った。

 確かに、車いすに乗っている女の子の姿が見える。

 それならもしかしたら喜助もいるかも?と、私が希望を抱いていたら……。


「なんか様子がおかしくないか?」

「うん、華ちゃん慌てているように見えるけど」


 黒霧と白亜の思いがけない言葉を聞いて、私は目を凝らして華ちゃんの様子を見る。

 まだ遠目だから確かなことは分からないけど……。

 確かに車いすを小刻みに動かして、うろうろと落ち着かない感じだった。


「ど、どうしたんだろ、華ちゃん」

「華……とにかく行ってみよう!」


 佐助がそう言うのと共に、私たち四人は華ちゃんの元へと駆け足で近寄った。

 ――すると。


「あ! あの橋にぶら下がってる猫、喜助じゃないのか!?」