「なんか、朝から喜助がいないんだとよ」
「えっ?」
喜助がいない?
だから佐助は不安そうにきょろきょろしていたんだ。
「喜助はまだ幼いから、たまにこうしてひとりで遊びに行っちゃうことがあるらしいんだけどさ。朝からもう何時間もいないから、さすがに佐助は心配になっちゃったみたいなんだよね」
「で、俺たちも探すのを手伝ってったってわけだ。神社の敷地の中にはいないっぽいな」
「そうだったんだ……。ありがとう、ふたりとも」
喜助、一体どこに行っちゃったんだろう?
まだ子猫だし、どこかで迷子になっていなければいいけど……。
「佐助、神社の外で喜助が行きそうな場所に、心当たりはある?」
佐助に向かって尋ねる私だったけれど、「にゃー」という答えしか返ってこない。
いけないいけない、今の佐助は猫語しか喋れないんだった。
私のそんな様子を見ていたらしい白亜が、こう言った。
「面倒だから、佐助を人間にしちゃおう。その方が喜助も探しやすいし、どうせ今日も人間にして華ちゃんのところに行く予定だったしね」
「うん、お願い!」
「えっ?」
喜助がいない?
だから佐助は不安そうにきょろきょろしていたんだ。
「喜助はまだ幼いから、たまにこうしてひとりで遊びに行っちゃうことがあるらしいんだけどさ。朝からもう何時間もいないから、さすがに佐助は心配になっちゃったみたいなんだよね」
「で、俺たちも探すのを手伝ってったってわけだ。神社の敷地の中にはいないっぽいな」
「そうだったんだ……。ありがとう、ふたりとも」
喜助、一体どこに行っちゃったんだろう?
まだ子猫だし、どこかで迷子になっていなければいいけど……。
「佐助、神社の外で喜助が行きそうな場所に、心当たりはある?」
佐助に向かって尋ねる私だったけれど、「にゃー」という答えしか返ってこない。
いけないいけない、今の佐助は猫語しか喋れないんだった。
私のそんな様子を見ていたらしい白亜が、こう言った。
「面倒だから、佐助を人間にしちゃおう。その方が喜助も探しやすいし、どうせ今日も人間にして華ちゃんのところに行く予定だったしね」
「うん、お願い!」



