さっきの黒霧、やっぱり恋愛っぽい雰囲気になってたよね。
それに白亜も「枝乃は俺のこと好きになる予定」なんて言うから、気になっちゃうじゃん……。
ふたりのイケメン猫神候補の存在が気になって、あまり箸が進まなかったんだ。
*
次の日は土曜日で、学校が休みだった。
朝六時に「朝の礼拝だ!」なんて言いながらお父さんが起こしに来たけれど、私はいつも通り華麗にスルーして布団と仲良くしていた。
そして、いつもの休日同様、九時くらいに起きて、なんとなく境内を散歩していると。
猫の姿の佐助が、うろうろと落ち着かない様子で歩き回っていた。
「どうしたの、佐助?」
尋ねてみたけれど、佐助は「にゃー」としか鳴かない。
あ、そっか。
今は普通の猫だから、人間語は喋らないんだよね。
白亜か黒霧に、術をかけてもらわなきゃ……と、思っていると。
「あ、枝乃。おはよー」
「お前、起きるのおせぇな」
ちょうどふたりが拝殿の裏からやってきた。
「白亜、黒霧! ちょっと佐助の様子がおかしくて……」
「ああ、さっき佐助と話したよ」
それに白亜も「枝乃は俺のこと好きになる予定」なんて言うから、気になっちゃうじゃん……。
ふたりのイケメン猫神候補の存在が気になって、あまり箸が進まなかったんだ。
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次の日は土曜日で、学校が休みだった。
朝六時に「朝の礼拝だ!」なんて言いながらお父さんが起こしに来たけれど、私はいつも通り華麗にスルーして布団と仲良くしていた。
そして、いつもの休日同様、九時くらいに起きて、なんとなく境内を散歩していると。
猫の姿の佐助が、うろうろと落ち着かない様子で歩き回っていた。
「どうしたの、佐助?」
尋ねてみたけれど、佐助は「にゃー」としか鳴かない。
あ、そっか。
今は普通の猫だから、人間語は喋らないんだよね。
白亜か黒霧に、術をかけてもらわなきゃ……と、思っていると。
「あ、枝乃。おはよー」
「お前、起きるのおせぇな」
ちょうどふたりが拝殿の裏からやってきた。
「白亜、黒霧! ちょっと佐助の様子がおかしくて……」
「ああ、さっき佐助と話したよ」



