それに何考えているがよくわかんない白亜も、実は猫神候補としてしっかりとした考えをもっているみたいだし……。
あ、あれ?
私もしかして、ふたりのこと「ちょっといいな」って思い始めちゃってる?
なんて、いまだに「俺が猫神!」「いや俺です~」なんていがみ合っているふたりを脇にして、自分の中の変化に私が戸惑いを覚えていると――。
「ちょっとー、三人とも何をしているの? 晩ご飯、冷めちゃうじゃな~い」
いまだに外にいた私たちに痺れを切らしたのか、お母さんが私たちを呼びに来た。
「あー、ごめんなさい。すぐ行くね~」
白亜は天使のような王子スマイルを、お母さんに向けた。
「ちっ……」と黒霧は小さく舌打ちをして、口を噤む。
ふたりともお腹が減っているのか、さすがにご飯と言われて休戦することにしたらしい。
そして、夕飯が用意されているお茶の間へと向かった。
今朝と同じように、私を白亜と黒霧が挟む形でちゃぶ台につく。
「いただきます!」とふたりは元気よく言うと、成長期の男の子らしく小気味よい早さで晩ご飯を平らげていった。
――だけど、私は。
あ、あれ?
私もしかして、ふたりのこと「ちょっといいな」って思い始めちゃってる?
なんて、いまだに「俺が猫神!」「いや俺です~」なんていがみ合っているふたりを脇にして、自分の中の変化に私が戸惑いを覚えていると――。
「ちょっとー、三人とも何をしているの? 晩ご飯、冷めちゃうじゃな~い」
いまだに外にいた私たちに痺れを切らしたのか、お母さんが私たちを呼びに来た。
「あー、ごめんなさい。すぐ行くね~」
白亜は天使のような王子スマイルを、お母さんに向けた。
「ちっ……」と黒霧は小さく舌打ちをして、口を噤む。
ふたりともお腹が減っているのか、さすがにご飯と言われて休戦することにしたらしい。
そして、夕飯が用意されているお茶の間へと向かった。
今朝と同じように、私を白亜と黒霧が挟む形でちゃぶ台につく。
「いただきます!」とふたりは元気よく言うと、成長期の男の子らしく小気味よい早さで晩ご飯を平らげていった。
――だけど、私は。



