「お前、俺たちをなんだと思ってたんだよ」
「だって、いきなり現れて黄金の猫じゃらしをよこせだとか、お前を嫁にするだとか言ってくるんだもん。なんなのこいつら!ってそりゃ思うでしょ……?」
「…………。それもそうだな」
素直に納得する黒霧。
その様子がおかしくて、私が声を上げて笑うと、黒霧も一緒になって笑い出した。
「私も猫は好きだからさ! この神社が猫神を祀っているっていうのもあるけど、野良猫は保護して面倒みるのが、もう私の習慣だし。ふたりとも、猫にとっていい神様になりそうでよかったよ」
私は白亜と黒霧に対して思ったことを、正直に言った。
猫神なんて全然信じてなかったし、いきなり現れたふたりにも、少し前までは拒絶反応しかなかったけれど。
白亜と黒霧の話をよく聞いたら、猫神って案外いいもんだなって思ったから。
――すると。
「お前、野良猫にそんなことしてたのか。妙に佐助が懐いてると思った」
急に黒霧が、真剣な顔をして言った。
「え、佐助が私に懐いてくれてた? 嬉しいな!」
「…………」
「ど、どうしたの?」
「だって、いきなり現れて黄金の猫じゃらしをよこせだとか、お前を嫁にするだとか言ってくるんだもん。なんなのこいつら!ってそりゃ思うでしょ……?」
「…………。それもそうだな」
素直に納得する黒霧。
その様子がおかしくて、私が声を上げて笑うと、黒霧も一緒になって笑い出した。
「私も猫は好きだからさ! この神社が猫神を祀っているっていうのもあるけど、野良猫は保護して面倒みるのが、もう私の習慣だし。ふたりとも、猫にとっていい神様になりそうでよかったよ」
私は白亜と黒霧に対して思ったことを、正直に言った。
猫神なんて全然信じてなかったし、いきなり現れたふたりにも、少し前までは拒絶反応しかなかったけれど。
白亜と黒霧の話をよく聞いたら、猫神って案外いいもんだなって思ったから。
――すると。
「お前、野良猫にそんなことしてたのか。妙に佐助が懐いてると思った」
急に黒霧が、真剣な顔をして言った。
「え、佐助が私に懐いてくれてた? 嬉しいな!」
「…………」
「ど、どうしたの?」



