白猫王子と俺様黒猫~猫神の嫁なんてお断りですっ!~

 キラキラとした少し癖のある白い髪に、羨ましいくらいにすべすべの白い肌。

 そして大きく切れ長の青い瞳は、宝石のようにきれいだ。

 年は私と同じくらいに見える。

 ――って。

 な、何!?

 なんでこんなとてつもないイケメンが私の家に!?

 し、しかも私に膝枕をして頭まで撫でていたよね?


「え……! あなたは!?」

「食事と寝床を提供してくれて、ありがとう」


 状況を理解していない私に、白髪の美少年はにこりと微笑んで言う。


「えっ……?」


 食事と寝床……?

 そんなの、こんなイケメンに提供した覚えはないのだけれど。

 ってか、この白い毛に青い瞳、最近どこかで見たような……。


「それで、婚礼はいつにしようか?」

「コンレイ……?」


 彼が言っている「コンレイ」の意味が私には分からず、思わず復唱してしまう。

 コンレイ……って、私の中では「婚礼」にしか漢字変換されないのだけど。

 いや、でもまさかそんなわけないだろうし……。

 と、思った私だったけれど。


「だから、結婚のことだよ。早い方がいいと思うんだ」

「え、ええええええ!?」