「はあ? 何お前ひとりが猫神候補みたいな話になってんだよ。俺もだろうが!」
白亜の話を聞いて、黒霧が憤慨したように言う。
そういえば、最初に猫神候補だって言ってたもんね、黒霧も。
「黒霧は喧嘩っ早いから神様には向かないでしょ。それに俺の方が兄さんだし」
「兄さんつってもたった五分の違いだろうが。それに親父は、俺たちのうち黄金の猫じゃらしをゲットした方を猫神にするって言ってたじゃねえか」
どうやらふたりは双子の兄弟であり、やっぱりふたりとも猫神候補で黄金の猫じゃらしを狙っているらしい。
って、いやいや。
「そんな話信じられないんだけど……」
私は引き気味にふたりに言う。
そんなおとぎ話とか漫画みたいな話、はいそうですかって受け入れられるわけないじゃない。
「猫神様の候補が本当にやってこられたのか……!?」
と、信心深いお父さんはなんだか感激しているみたいだけど……。
漫画やゲームとかに影響された白亜と黒霧が、うちの伝承を知ってからかいに来ただけなんじゃないのって私は思ってしまった。
すると黒霧が、胡散臭そうに私を見てきた。
白亜の話を聞いて、黒霧が憤慨したように言う。
そういえば、最初に猫神候補だって言ってたもんね、黒霧も。
「黒霧は喧嘩っ早いから神様には向かないでしょ。それに俺の方が兄さんだし」
「兄さんつってもたった五分の違いだろうが。それに親父は、俺たちのうち黄金の猫じゃらしをゲットした方を猫神にするって言ってたじゃねえか」
どうやらふたりは双子の兄弟であり、やっぱりふたりとも猫神候補で黄金の猫じゃらしを狙っているらしい。
って、いやいや。
「そんな話信じられないんだけど……」
私は引き気味にふたりに言う。
そんなおとぎ話とか漫画みたいな話、はいそうですかって受け入れられるわけないじゃない。
「猫神様の候補が本当にやってこられたのか……!?」
と、信心深いお父さんはなんだか感激しているみたいだけど……。
漫画やゲームとかに影響された白亜と黒霧が、うちの伝承を知ってからかいに来ただけなんじゃないのって私は思ってしまった。
すると黒霧が、胡散臭そうに私を見てきた。



