『あんなかっこいい子達と親戚とか、あんた前世でどれだけ徳を積んだのよ!? とにかくずるい! 今から行くからねっ!』
そう言うと、愛羅は電話を切ってしまった。
受話器の向こうからは「ツーツー」という無機質な音しか聞こえてこない。
そして、そんな私の目の前では。
「俺の方が枝乃を好きだ!」
「いや、俺ですー。俺の方が最初から好きだって言ったじゃん」
「ふん、白亜はガキだな。恋愛に過ごした時間なんて関係ないってテレビで見たことあるぜ!」
「ってかどっちにしろ選ぶのは枝乃じゃん。前に枝乃、乱暴な人は嫌だって言ってたよ?」
「その件についてはもう枝乃に謝ったから大丈夫なんだよ!」
なんて、白亜と黒霧が私のことで言い争いをしている。
かっこいい男の子ふたりが私を取り合っていることに、嬉しいという気持ちもちょっとはあったけれど……。
正直、いきなり結婚とか迫られても困るって言う気持ちの方が強い。
その上、こんな騒動の中、今からあの性格が激しい愛羅までやってくるらしい。
想像するだけで、収拾がつかない状況になりそうで、恐ろしくてたまらない。
そう言うと、愛羅は電話を切ってしまった。
受話器の向こうからは「ツーツー」という無機質な音しか聞こえてこない。
そして、そんな私の目の前では。
「俺の方が枝乃を好きだ!」
「いや、俺ですー。俺の方が最初から好きだって言ったじゃん」
「ふん、白亜はガキだな。恋愛に過ごした時間なんて関係ないってテレビで見たことあるぜ!」
「ってかどっちにしろ選ぶのは枝乃じゃん。前に枝乃、乱暴な人は嫌だって言ってたよ?」
「その件についてはもう枝乃に謝ったから大丈夫なんだよ!」
なんて、白亜と黒霧が私のことで言い争いをしている。
かっこいい男の子ふたりが私を取り合っていることに、嬉しいという気持ちもちょっとはあったけれど……。
正直、いきなり結婚とか迫られても困るって言う気持ちの方が強い。
その上、こんな騒動の中、今からあの性格が激しい愛羅までやってくるらしい。
想像するだけで、収拾がつかない状況になりそうで、恐ろしくてたまらない。



