「な、ななななんでっ!? だ、だって黒霧は猫神になるために私と結婚したいだけじゃ……?」
「最初はそうだったけど、お前の行動を見ているうちに変わった。枝乃は人間にも猫にも分け隔てなく優しいし、クラスのうるさい女にも物怖じしない。肝が座っている女は猫神の嫁にふさわしい。……だから好きになった」
「え、は? ちょ、ちょっと……!」
近い距離で見つめられながら、かっこいい男の子にそう言われてしまって。
私は慌てたけれど、身動きが取れなかった。
――だが。
「はいはい、ちょっと待ったー。そういうのダメです~」
白亜くんが黒霧の手首を掴み、強引に私から引き離した。
迫ってくる黒霧から逃れられた私は、安心してしまう。
だ、だってあのままだったら、キスでもしてくるような勢いだったよ……。
すると黒霧は、目をむいて怒りだした。
「白亜! 俺と枝乃の間を邪魔するなっ……!」
「は? 何それ? 俺だって枝乃のことが好きだしー。黒霧には渡せないなあ」
「俺は本気で枝乃が好きなんだよ! 猫神になりたいために枝乃を狙うお前と一緒にすんな!」
「最初はそうだったけど、お前の行動を見ているうちに変わった。枝乃は人間にも猫にも分け隔てなく優しいし、クラスのうるさい女にも物怖じしない。肝が座っている女は猫神の嫁にふさわしい。……だから好きになった」
「え、は? ちょ、ちょっと……!」
近い距離で見つめられながら、かっこいい男の子にそう言われてしまって。
私は慌てたけれど、身動きが取れなかった。
――だが。
「はいはい、ちょっと待ったー。そういうのダメです~」
白亜くんが黒霧の手首を掴み、強引に私から引き離した。
迫ってくる黒霧から逃れられた私は、安心してしまう。
だ、だってあのままだったら、キスでもしてくるような勢いだったよ……。
すると黒霧は、目をむいて怒りだした。
「白亜! 俺と枝乃の間を邪魔するなっ……!」
「は? 何それ? 俺だって枝乃のことが好きだしー。黒霧には渡せないなあ」
「俺は本気で枝乃が好きなんだよ! 猫神になりたいために枝乃を狙うお前と一緒にすんな!」



