そんなこんなで時間は経ち、リビングで2人睨み合っていた。

だって、パパの会社を助けるって…


「どういうつもりですか!」

「どうもこうもないだろ」

「あんな話し、普通引き受けますか?」


どうなるかわからない、先がない会社に転職する人がどこにいるっていうの。

しかも、部長みたいなやり手の人が。


「お前の親父さんのためだろ?」

まぁ…パパのために考えてくれるのは嬉しいけれども。

「だけど…」

「大丈夫だ、絶対倒産などさせない。心配するな」


いやいや!心配しますって!


「それに」

「それに?」

「お前との交際認めて貰いたかったからな」


部長…!

私、今ものすごく幸せだ。

世界一幸せな自信ある。


「部長…」

「来月からはお前1人だ。くれぐれもミスばっかするんじゃねぇぞ?」

「気をつけます…」


こうして、部長はパパの会社に行くことが決まった。