家に帰るものだと思っていた。

だけど、ついた場所は私のマンション前。


もう、自分の家に帰れってことなのかな。

そうだよね、いつまでも部長の家にいられない。

迷惑って思ってたんだろうな。


なんて、1人で思ってると


「行くぞ」

と、部長が車から降りた。


これからは1人なんだって、寂しくなりながら黙って部長について行く。

自分の部屋の前に来ると、部長は険しい顔になる。


だって、鍵穴がまた傷ついてたから。

部長はゆっくりとドアを開けていく。


また、散乱してるのかな

空き巣入られたのかな。


なんて、今回は冷静にそう思っていた。


「成山…」

ドアを開けた部長から、成山さんの名前が出てきた。


私もそーっと覗いてみるとそこには…