そんなことってあるんだ…

まはか、平井部長と部長が知り合いだなんて。


「今すぐ会社辞めろ」

「は?」


いやいや、辞めろですと?

じゃあ仕事は?


「お前1人くらい養える」

まぁ…今も前もずっと、養ってもらってるようなもんだけど…


「でも…」

「仕事したければ違うとこでもいいだろ?」


なんて言う部長に、なんて言えばいいのか。

なんて言ったらわかってもらえるだろうか。


そんなことばかり考えていた。


「あの会社じゃなきゃダメな理由でもあるのか?」

「いや、別に…」


特に拘る理由はないけど…

少しでも部長の支えになりたくて…


と、素直に話した。

どう説明したらわかってもらえるかなんて、いくら考えてもわからないから。

すると、部長は


「お前がいればそれでいい。お前が俺の支えだ」

と、恥ずかしいことをシレッと言っていた。


この人って、ほんと恥ずかしいとかないの?

前も似たようなことあったような…


「部長…」

「明日、社長に話してくる。だから、お前は明日から会社行くなよ」


そう言って、また押し倒された私。

結局こうなるのね。


てか、明日から会社行けないんだ…

そんなことできるのか?と不安だけど、きっとこの人ならやり遂げそうだ。


これで一件落着だと思ってた

でも、ここからが大事になることをまだ2人は知らない。