裕哉様のお部屋には、立派な寝室や書斎があるらしく、キッチンも負けていないくらい立派で広かった。
私もいつか広いキッチンでおばあちゃんと料理したいな…
なんて思いつつ、紅茶を探すべく戸棚を片っ端から開けた。
探し始めて1分もしないくらいで、ポットと紅茶の茶葉が入ったビンを見つけた。
ポットもビンも可愛くて、持ち帰って飾りたくなる。
さて、ティーパックじゃないもので紅茶を作るのは初めてだ。
予習不足だったな。
とりあえずお湯を沸かし、ポットに茶葉とお湯を入れた。
高級な茶葉だからか、とても甘酸っぱい果実のような香りが、私の鼻をくすぐる。
2分経ったら、茶こしで茶葉を取り除きながらカップに淹れて、紅茶の完成だ!

