「…やっぱりいい曲だね!オリジナルがこんなに上手くいくとは思わなかったよ。」


一通りの合わせをした後、琉威が拍手をしながら言った。


1人だけの拍手。


明日はどれくらいの人が拍手をしてくれるんだろうな…。


こんなに目立つようなことすんのが初めてだから、そういうことが気になって仕方がない。


「ありがとうございます!大和先輩の曲のおかげですよ♪あたしの想像以上の曲を作ってくださいました!」


そう言って堺さんが俺のほうを見てニコッと笑う。


…まただ…。


実は最近、俺は…


堺さんの笑顔を見ると、顔が熱くなってる気がする。


俺が先輩だからだと思うけど…


気が利くし優しいし…


素の性格で話してみたいって思ってしまう。


まだ出してないけど…。