「20歳になったら…
20歳になってお前に誰もいなかったら結婚しような」
そう言ってあたしを抱きしめた
だけどやっぱり連絡しても返ってくることはなく
おにぃの事を考える事に疲れたあたしは
おにぃの連絡先を消した
おにぃからの連絡を期待するのが辛いから
携帯の番号も変えた
本気かどうかも分かんない口約束を
信じれるほど大人じゃなかったあたしは
その後すぐに彼氏を作った
新しくできた彼氏は普通に好きだった
だけどやっぱり辛い時、思い出すのは
会いたくなるのはおにぃだった
そんなあたしと彼は長く続くことはなく
何人もと付き合い別れを繰り返した
あたしの中ではやっぱりおにぃが1番で
おにぃじゃなきゃ駄目で
おにぃの面影をひたすら探し続けた
今ならよくわかる。きっと大人だった
おにぃはおにぃなりにあたしを大切に
してくれてたんだと思う
だけどやっぱり子供なあたしは
月日が流れてくのを待つことはなかった
そして4年が経ってあたしは20歳になった
風の噂でおにぃに彼女ができた事を知った
けどやっぱり神様は意地悪だった…
