それからあたしたちは二人で会うようになった
よく学校をサボっておにぃの家にも行くようになった 

おにぃはキスをするだけでその先はなにもしてこなかった 
一度ねだったこともあったけど

「お前は駄目」

ってよく叱られてた
だけどそんなおにぃが大好きだった

辛いことがあるといつでも話聞いてくれて
嫌な事があると優しくおいでって頭を撫でてくれた
学校で嫌がらせされてるときには
乗り込みに行こうとしたこともあった

遊ばれてもいい。なんでもいいからそばにいたい
本気でそう思えた

なのにほんとに別れは突然で…

『あたし、おにぃが好きだよ』

あたしは自分の気持ちに我慢できなくなって
生まれて初めての告白をした

おにぃは少し考えた後、あたしの頭をクシャッと撫でて

「じゃあ、もう会えない。」

子供だったあたしは泣きじゃくりなんでそう言われたかも分かんなくていっぱいおにぃを責めた

大人なおにぃはあたしを家まで送り届けると
最後にキスを落として帰っていった

それからおにぃに連絡しても返ってこず
あたしの初恋はあっけなく終わった