次の日、
放課後 校門前に4人集合した。

私は昨日、帰宅してから
テスト範囲の確認と自分が分からない箇所はないか‥と
2時間程、机に向かっていた。

うん、完璧ではないかもしれないけど
ある程度は教えられると思う。

「さぁ、どこで勉強しようか?」

「そうだねぇ~ ファミレスとか行く?」

シズナとレンくんが話している。

「俺たちの家でいいんじゃねぇか
 近いし」

「えぇ~~!!2人の家?!行っていいの?」

シズナは目をきらきらと輝かせる。

「えっでも、突然お邪魔して大丈夫なの?」

「あ~俺たちの家でいいか~ 
 コウ ナイスアイディア♪」

詳しい話を聞いてみると、
親元を離れて2人で暮らしているらしい。

しかも、学校からすごく近いらしい。

10分ほど、見慣れた道を歩いていると

「ここだよ」

レンくんが一つの建物を見上げた。

「え・・ここ?」

見上げた先は
もともと、レストランかカフェだったような
レンガ造りの大きな建物。