「気を抜くと留年しちゃうよ~」

シズナは挑発するように
2人を見つめる。

「そして!私たちには、実桜様がついてる・・!」

バッ!と3人の視線がこちらを向く。


「えっなになに・・・」

私は一歩後ずさりをする。

「お前、勉強できんのか?」

コウくんが私に問いかけた。

勉強はできるって訳でもないけど
全く分からない訳でもない。

「普通だと思う。。」

私は未だにコウくんの目を直視して
話しをする事はできない。

・・・だって怖いから。


だけど、人当たりの良い
レンくんとは普通に話せるようになった。


「実桜ちゃんが優しく教えてくれるなら
 俺、勉強しようかな♪」

「じゃぁ、決まりね♪」

シズナが嬉しそうに笑うから、
私も嬉しくなる。

でも、私が教えなくちゃなんだよね。
教えられるように、もっと勉強しないと!!

その日はレンくんたちは
バイトがあるから、という事で
明日から帰りに勉強会を行う事になった。