そうして数年後──転生した私は彼を探し回り、見つけた時には彼は余命幾ばくかの状態だった。

 折角、出会えたのに。

 運命とは、どうしてこうも残酷なのだろうと彼の手を取り涙した。

「ごめんなさい。ごめんなさい。もっと早く見つけていれば……」

 彼は、か細い笑みを私に向けて弱々しく

「君は何も悪くない。次こそは必ず結ばれよう」

 それだけ言って世を去った。


 私はそれに絶望し、崖から身を投げた。