廻る輪舞曲-めぐるロンド-

 
 ──そうして絶望に涙を流し、私の首を締めつける貴方(あなた)に懇願するのだ。

「もう、(ゆる)して……。私を探さないで」

 お願い、私のことは忘れて。

「どうして、そんなことを言うんだ」

「貴方は、私の愛した貴方じゃない」

 生まれ変わる(たび)に、私は貴方を愛せなくなっていった。今はもう、愛情の一欠片(ひとかけら)も残されてはいない。

 私を解放して──貴方の腕から自由をちょうだい。

「そんな。あれほど愛し合ったのに、どうして」

 血の涙をこぼす貴方は、息も絶え絶えの私に口づけをする。



「さようなら」


 それが、私が聞いた最期の言葉であり、永遠の別れの証だった──


 ああ、私はついに、自由になれたのだ。





 終