推しの子を産んだらドラマのヒロインみたいに溺愛されています(…が前途多難です)

数分後。

戻ってきた彼女は入口に立ち後から店に入ってくる人たちをテキパキと座らせていく。

「おねえさん、おしぼりとお水は配りますよ。注文も私がまとめますね」

 どこから取り出したのだろうか。彼女はメモ帳をペンを握っていた。

「お客さんにそんなことさせられませんよ」

「大丈夫です、慣れてますから。それにこんな大勢で押しかけてしまったので手伝わせてください」
 
彼女はそういってガッツポーズする。その笑顔は思いのほか頼もしい。

「……そうですか、じゃあお言葉に甘えてお願いしようかな」
 
調理場へと戻りカウンターの上に人数分のおしぼりとお茶を並べた。

その時、店に入ってきた女性に私は目を奪われる。