レストランから出て彼女が言った。 「ねぇ、携帯番号教えてよ!」 「誰の?」 「あんたのだよ!」 彼女は僕の肩を叩きながら笑った。 「ねぇ、友達になろうよ」 笑いながら僕に言う彼女。 友達……………… 僕が知らない世界。 僕が欲しかったもの。 「いいよ」 自然に笑顔が零れた。 そして、携帯番号とアドレスを交換した。