「し、死んだら…本当に楽になる?」


僕は恐々彼女に聞いた。


「決まってんじゃん!!辛いことや悩みから解放されるんだよ?!」








「ぼ、僕は…」



彼女の冷たい眼差しが僕の言葉を戸惑わせる。







「僕は、そうは思わない。僕も自分の悩みから逃げる為に何度も死のうと思った…だけど、死んで楽になるわけじゃない…と思う。死んだら僕は弱い人間のままなんだ…僕は、君と一緒だって言ったけど一緒なんかじゃない。僕は、変わりたいんだ!!」







「………………そっか」


彼女はそう言って程良い温度になった紅茶を飲んだ。