ある日、僕は新刊の漫画を買いに書店へと向かった。


赤く色づいた並木道を行き、交差点にさしかかろとした時、前方に見覚えのある姿が目に入った。

僕が必死になって追いかけた後ろ姿。


彼女はまだ僕に気がついてないようだ。


僕はゆっくり、ゆっくり、彼女に近づいた。