「君には興味なんかない…」
「は?何言ってんの、あんた…」
馬鹿にしたように彼女は言った。
でも、僕は引かなかった。
「君、僕と一緒なんだよ。今の君は…暗い暗い闇の中にいるよね?本当は淋しいんだよね?凄く、辛いんだよね?…」
今までの怒りが消えたかのような静かさで彼女は言った。
「何…言ってんだよ…私のこと何も知らないあんたなんかに…私の気持ちがわかるもんか!!」
そう言って彼女は英語の教科書を力強く取り、僕の前から姿を消した。
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