私は ありがとう という感謝の気持ちを込めて、芽衣に抱きついた。 「莉奈はよく頑張ったよ〜」 そう言って、私の頭を犬かのように撫でてくる芽衣。 こうしてくれるだけで、とても安心するものなんだなぁ。 「また辛くなったらいつでも抱きしめるから言ってよ?」 もはや芽衣が彼氏に見えてきた。 そうだ。うじうじしていたって仕方がない。 今は、ただ前を見て頑張ろう。