項垂れた聖夜の腕の拘束を解き、俺等は倉庫を後にした。



皆に礼を言い、俺は翔を後ろに乗せてマンションへ向かった。




―――――…

部屋に入ると、既に紗理奈は帰っていた。


「あっ、お帰りなさい!」

リビングに入るとテレビを見ていた紗理奈が振り返った。


「…は?」


翔が驚いた声を出した。



「あ、初めまして、紗理奈といいます。」


紗理奈が慌てて挨拶をすると翔もつられて自己紹介をした。


まだ状況を飲み込めていない翔。まぁ、当たり前か。女が居るんだもんな。(笑)