自宅に着くと、荷物は全部俺が後で運ぶ事にして、まず2人を家に入れた。
晴れているとはいえまだまだ寒い。風邪をひいたら大変だからな。

荷物を全て運び終えて、やっと一息つく。
室温はちゃんと調整していったから大丈夫だな。

今日は何も作らないでいいように、母親達が祝膳を用意してくれるらしいし…。
後は…

「ミイ、何か飲むか? お腹空いてないか? あ、寒くないな?」

「ねぇ、優ちょっと落ち着いて?」

「え」

「さっきから色々と有難いけど、まずはこっちに来て。」

「あ、うん…。ごめん。」

バタバタし過ぎたか?
言われた通り、大人しく美衣子の隣に座る。

「ごめんじゃなくって、はい。」

「え」

座ったままの状態で、奏を抱っこさせようとする。