未来の種ーafter storyー

「ねぇ、大丈夫だからね?」

「……わかってる。」

マンションに帰ってからも、浮かない顔をしている優。

「帝王切開で産む人なんて、沢山いるよ?
今は5人に1人が帝王切開での出産なんだよ。」

「わかってる。」

「じゃあどうしたのよ? 
さっきから変な顔してるよ?」

「……俺、何にも出来ないなぁと思って。」

「え」

「ミイはさ、赤ちゃんを授かるまで治療して、やっと授かったと思ったら悪阻に苦しんで。
安定期に入って落ち着いたと思ったら、今は歩くのも大変そうにしてる。
夜中に何度もトイレに行くし。
その上、帝王切開って…。
どこを取っても代わってやることが出来ないからさ。
俺が手伝えたのは子作りだけ。俺、無力だなぁと思ったんだよ。」

「優…」

「きっと、それはどのお母さんでも一緒なんだろうけど、せめて大きいお腹、交代で持てたら良いのになぁ…」

「何それ。」

「ほら、ペンギンみたいに。雄が寒い中産まれるまで立って卵を温めるだろ? 
あんな感じで分業出来たら良いのになぁ。」

それってコウテイペンギン⁇

「プッ‼︎ 」

「あ、笑ったなー。」