未来の種ーafter storyー

「俺はさ、勝手に誤解して、勝手に身を引いてたんだよ。昇平なら仕方がないかって。
意気地なしだったんだよなぁ。
昇平に彼女が出来た時は驚いた。
まさか、花じゃない女と付き合うなんて思いもしなかったから。」

「でも、昇ちゃんに彼女が出来た後、花はまだフリーだったよ?」

「うん。わかってるよ。
でもその時は、もう俺にも彼女が居たんだ。
大学で知り合った子で、もちろんちゃんと好きになって付き合った。
就職してからうまくいかなくなって別れたけど…。
いい加減な気持ちで5年も付き合えないよ。」

「…そうか。」

「一昨年のゴールデンウィークに同窓会があって、東京に行った花も帰省して参加していたんだ。
相変わらず花はめちゃくちゃ可愛くて、社会人になってからは少し大人っぽくなって輝いて見えた。
でも、話す内容は昔と同じ。
コーヒーの話や、今取り組んでるコーヒーハウスの事ばかり。
中身が変わってないことにホッとして、高校時代の想いが込み上げてきたんだ。一瞬、ここから始められるんじゃないかって、幻想した。