未来の種ーafter storyー

「さっきの………俺の話な?
大した話じゃないんだ。昔話だし。」

「昔話? 」

「そう。俺さ、初恋を拗らせてるの。」

「初恋…」

「うん。ずっと昔から好きな子がいて、学園に在学中、ずっとその子に片想いしてた。」

公親が片想い…
公親は優しくて、面倒見が良くて、そこそこ身長もある。インテリ風眼鏡がよく似合う好青年だ。
美衣子と2人でいるところを見て、俺が勘違いするくらいに、格好いいと思う。

それなのに、片想い?
その彼女に、相手がいたのか?
…え、まさか…

「公親…それってまさか…」

美衣子か?

「あ、お前誤解してないか? 
美衣子じゃないからな。同級生だ。」

「…なんだ。良かった…」

さすがにそれはないか。もし美衣子だったら俺に言わないだろう。