未来の種ーafter storyー

「なに?」

「あ、いやっ、その………
そうだ! お、お前、王子様の格好でCD出してたじゃん。だからだよ。」

「あー、アレ。
親父の悪ふざけだからさ。もう忘れて?」

「そ、そうか…。
や、でも似合ってたぞ? 
俺には出来ないけど。」

だったら言うなよ。
そう言いたくて公親を睨んだ。

「あー、それにしても、結婚早かったな! 
前にさ、幼稚園の手伝いに行った時、美衣子に聞いて驚いたんだ。まさかお前達が別れてたとは知らなくて。」

「……」

「でもさ、美衣子は明らかに吹っ切れてない感じでさ。
『きっともう、優の横には私じゃない誰かがいる』って、そう言うんだ。寂しそうに。」

「……」

「でも、俺は小さい頃から2人を見てきたから。
だから、それはないって言ってやった。
2人ならいつからでも、再会すればそこから始まるって。
断言してたら、お前が帰国して。
あっという間に結婚して子供まで作って。
この前、また幼稚園に手伝いに行った時に言ったんだよ。
ほらな、言った通りになったろ?って。」

確かに、経過だけ追えばそうだ。
でも、そこには別れた理由や、その他諸々の出来事があったわけだけど、それは言えないし…。