頭を抱えてると、アリスが心配そうに俺の顔をのぞきこむ。



「ねえ、莉生、本当に大丈夫? さすがに不安なんだけど」



「いや、大丈夫。けど、やっぱり、ちょっと……」



言葉につまると、アリスがぱっと顔をあげる。



「それなら、夜、お布団ならべて一緒に寝る? 和室に来客用のお布団があったよね?」



「ぐっ……!! お、お、お、お前、バカだろっ‼ 本物のバカだろ⁈」



「は? バカはひどい」



「だって、バカだろ⁈ どうしてそんなこと、思いつくんだよっ!」