むすんで、ひらいて、恋をして

俺、ホントの弟じゃないんだけどな!



血、つながってないんだけどな!



もうちょっと意識しやがれ!!!



「……あのさ、スプーン、嫌じゃないのかよ。自分が使ってるやつ、俺に使わせて」



「ああ、エサやり的な感じだし」



ぐっ。



間接キスとか一瞬でも思った自分、地獄へおちろ。



「調子に乗るなよ、トドめ。明日の弁当、覚えておけよっ」



「冗談だって! 美味しいお弁当、期待しておりますっ! それよりさ、お母さん
たちのラブラブ計画、どう思う?」



顔をあげて、ひざを摺り寄せてきたアリスから、距離をとる。