今日は珍しく莉生のお父さんもお母さんも早く帰ってきて、4人で夕飯を囲んだ。



夕飯を終えると、背筋を伸ばしてお父さんとお母さんに向き合った。



「あのね、お父さんとお母さんに聞きたいことが、あるの」



「どうしたの、アリス?」



にっこりと微笑んでいるお母さんを見つめて。



ためらいながらも、声を押し出す。



「お母さんたち、……本当に、結婚してる?」



「は? 何言ってんだよ、アリス。頭、大丈夫かよ?」



莉生は、呆れたように笑ってるけど。



お父さんとお母さんは、黙ったまま。