「……じょ、冗談だよ、冗談! 冗談に決まってんだろ! お、俺たち姉弟なんだからっ」



「そ、そうだよねっ。びっくりしたっ!」



やばい……。



最近、予告なく理性のブレーキがぶっ壊れて、本音が爆発する。



煩悩の暴走が止まらない。



それもこれも、アリスが可愛すぎるのがいけないんだけどな!!!!!



少しは手加減してくれよ……。



「じゃ。じゃあ、私、部屋で休んでくるねっ」



「お、おうっ。俺もなんか、やることがあった気がする」



アリスが自分の部屋に入ったのを確認して、ぐったりとうなだれる。



はあ……



また、やらかした。



……アリス、今の俺の発言、どう思ったんだろ。



せっかく、本音で話してくれるようになったのに。



だれにも甘えられなかったアリスが、俺にだけは甘えてくれるようになったのに。



俺、なにしてんだろ……