むすんで、ひらいて、恋をして

「どうした、アリス?」



「な、なんでもないよっ」



ドキドキしすぎて、心臓が破れそうなだけだよ。



あー……、もう、莉生の顔がまっすぐ見れない。



問題を解いていても、全然集中できないし。



どうしよう。



どうしたらいい?



莉生に、心臓の音が聞こえちゃうんじゃないかって心配で、少し莉生から距離をとる。



莉生は不思議そうな顔をしてるけど。



ドキドキしすぎて、手震えるし。



勉強なんて、全然頭に入ってこない。



見慣れた莉生の笑顔も、いつものパーカーも、目を伏せた横顔も。



骨ばった大きな手のひらも。さらさらの髪も。