むすんで、ひらいて、恋をして

夕ご飯は、4人でテーブルを囲んで久しぶりの家族団らん。



今日はちょっとだけ救われる。



もし莉生とふたりきりだったら、動揺しすぎて挙動不審の頂点を極めそう。



お父さんとお母さんは、穏やかに仕事のことなんて話していて。



莉生が子どもの頃の失敗談を話しては、莉生が嫌がってふてくされて。



それをみんなで笑って。



美味しいねって、みんなで笑い合って。



みんなが、幸せそうで。



私も、幸せで。




ずっと憧れていた家族の夕飯なのに、胸の奥がズキズキと痛んでいた。