むすんで、ひらいて、恋をして

でも、それならなおさら、私はふたりに伝えなきゃいけないことがある。



「あ、あのね」



ひとつ、息を吸って続ける。



「私、本当は全然お嬢様じゃなくて、その、お嬢様っぽく見せてただけなの。家の事情がちょっと複雑で、まわりから色々詮索されるのが嫌で。第一志望の公立に落ちちゃって、この学校に通うことになったんだけど。


本当は、全然王女なんかじゃないし。ど庶民っていうか。見かけ倒しで、イメージぶち壊しで、今までウソついてて、ごめんなさいっ!」



ふたりに頭をさげて謝った。



波風立てずに、悪目立ちせずに、家の事情も知られずに、まわりと適度な距離を持って滞りなくすごしていければいいと思ってた。



こんなふうに、自分を理解してくれようとする友達に出会うことを、最初からあきらめていた。