「うるせ、学校までは一緒に行かねえよ。途中まで。どう考えても、今日のアリスはおかしいって」



それは、莉生と一緒にいるから!



一緒に学校行ったら、挙動不審も頂点を極めることになっちゃうよ!



ホントに捕まっちゃうっ‼



「べつに、バスに乗るわけでもないし、10分くらい一緒に歩いて学校行くだけだ
ろ」



「で、で、で、でもっ!」



「ほら」



言いながら、自然に手を差し出した莉生。



思わず、その手に自分の手を重ねそうになった、そこの私!