むすんで、ひらいて、恋をして

「雷、すごく怖かったんだけど、雷が怖いから一緒にいてほしいなんて、お母さんには言えなかったの。だから、はやく雷に慣れて、克服しようと思って……。窓からじっと雷見て特訓した」



「へえ。で、克服できたの?」



苦笑いしたアリスが、ふるふると頭を横にふる。



「すぐ目の前のビルに雷が落ちて、停電になっちゃったの。それから、絶望的に雷が苦手になった」



「……マジか」



「アホでしょ?」



くしゃっと笑ったアリスに、胸がぎゅんっと撃ち抜かれる。