むすんで、ひらいて、恋をして

「チェーンの牛丼屋でよかったのに」



そういいながらも、背筋をのばしてキレイな所作で食事をしているアリスは、品がよくてどこからどうみても、お嬢様系美少女。



「ん~、美味しいっ!」



店内の注目を集めていることに全く気付かず、アリスが幸せそうにふにゃっと笑う。



アリスは自分が人目を惹きつけてることに、ものすごく無頓着だ。



ついでに、その可愛さで、俺の心臓をひねりつぶしていることには、もっと無関心。



ま、いいけど。