それぞれ別の門から抜け出して、駅の前で合流。



「スリルがあって、めちゃくちゃドキドキしたっ。楽しいっ」



「な」



目を輝かせて、無邪気に笑うアリスの破壊力な。



心臓が、さっきからすごいことになってる。



すると、アリスがキョロキョロとあたりを見回して、目を丸くする。



「どうした?」



知り合いでもいたのかと思って、ひやりとすると。



「やっぱり莉生って目立つんだね~。みんな、莉生のこと見てるよ。もしや、莉生って、年上キラー⁈」



「……知るか。それより、行こうぜ。腹へった」



そう言って、アリスをうながしたけど。



俺もこんなにテンション上がったのは、久しぶりだ。



昼休み前に感じた重い気分はすっかりと消えて、今はワクワクしてたまらない。