「は? 1年の水島? なんで、お前がここにいるんだよ⁈」



「武田先輩、アリス、嫌がってるんでやめてもらえますか?」



「べつにいいだろ、ちょっと悪ふざけしただけだし。そもそもお高くとまりすぎなんだよっ」



懲りずに、アリスに近づこうとする武田の胸を、強く押す。



「アリスに触んな」



「はあ? お前、アリスちゃんのなんなんだよ?」



「俺、春宮アリスの遠縁の親戚なんで、こういうことされるとマジで困るんですけど。それに、アリスって彼氏いますよ。事情があって隠してるけど」



「ちょっと、莉生? なに言ってるの⁈」



慌てるアリスを手で制す。