ひとりでリビングルームに残されて、呆然とする。



あ、あれ、そんなに酷いこと、言ったかな。



いつも、もっと激しいことを言い合ってるような気もするけど……。



それから何度か莉生の部屋に声をかけてみたけれど、返事はない。



サーっと血の気が引いていく。



……莉生のこと、本気で、怒らせた。



めったに怒ったりしないのに。



………私が、調子に乗りすぎた。



よく考えてみたら、さすがに嫌気がさすよね、こんな姉。



何日も洗ってないあずき色のジャージを着て、家でゴロゴロ、トドみたいに転がっ



て、わがまま三昧。



莉生に甘えて、暴言ばかり。



頑張って勉強した莉生に、カンニング疑っちゃうし。



さすがの莉生も、我慢の限界に達しちゃったのかも……!



私、最低だ……。