好きだなんて言えない。

わたしは、恐る恐る顔をあげる。
無表情だけど、どこか寂しげな流己くん。

なんでっ…………そんな顔してるのっ…………?
そう言いたかった。なぐさめてあげたかった。

けど、わたしはまた顔を伏せて、流己くんが向こうへ行くのをひたすら待つ。
はぁ…………と、深いため息が聞こえてきて、流己くんは遠ざかって行った。

朝のホームルームまで、まだ少し時間がある。
わたしは、スマホをスクールバックから取り出そうとしたときーー。