気が付くと、教室には登校してきた、たくさんのクラスメートたちが。
するとーー。

「ねぇっ、松本くんってぇ、三森さんと付き合ってるんだって!!」
「へぇ~、美男美女でお似合いだねぇ~っ!!」

女子たちの会話に、心がズキズキと痛む。
流己くんが学校にこない3日間のあいだ、その話題でわたしのクラスは持ち切りだ。

「熊原さ~ん。残念だったねぇ~? アハハッ。」
そう話しかけてきたのは、小西さん。